父⑤
ちょっと変わっていて非常識な部分がある人であるが、それでもわたしの親である
前に書いたように、働いて家族の生活費・わたしの学費を稼いでくれているし、育ててくれた感謝もある、それ以外でも愛すべきところはいろいろある
父が家にいるとき父と2人で過ごす時間が多い
そのときよく映画を一緒に見たりする
その時間が、ちょっと好きだったりもするのだ
父は色々不器用で、愛情の伝え方が下手だなあと思うことはよくある
妹が観たいと言っていたアニメをネットから探して無言でテレビで流すが妹はそのときは試験期間前だったのでむしろ迷惑ということがあったり、
わたしの好きな芸人のラジオを、自身の聞くために掛けながらもちょっと大きな音でわたしにも聴こえるように流したり(でもそれは騒音でしかなかったりする)、
娘のためにこうしよう、としたことがあまり娘2人に響かないことはしょっちゅうだ
でも自分のためを思ってきっとこの人はこうしているんだろうと思うと、できるだけそのやさしさ(?)を享受しようとしたし、愛おしいと思う部分があった
母のいない日曜日の昼には、父はスーパーで焼肉や惣菜などを買ってきて、一緒に食べた
日曜の昼にこんな贅沢する必要はない、お金の無駄だから辞めるように言って、と母は言っていたし、わたしもお金の無駄だというのはごもっともだと思っていたが、
自分の好きなものを食べたいと考える父が容易に想像できたし、なんだかんだ父に甘いわたしは、強く辞めるようには言えなかった
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。