父②
父は一介のサラリーマンだ
サラリーマンというのは、毎朝通勤ラッシュの電車の中に紛れて出社し、社食でお昼を済ませ、また帰宅ラッシュに疲れながら夜に帰る仕事人だと、わたしは思っている
父はサラリーマンのはずだ
いいのだろうか
以前の父はまさしくサラリーマンだった
朝8時前に出社し、帰ってくるのは夜11時より遅く、ちょっと忙しいサラリーマンだった
いつからか朝が遅く、夜が早い人間になったのだ
昼から出勤は当たり前、9時より前に帰って来る
たまに昼からの出勤すら諦めたような時すらあった
今日はお休み?と聞くと、少しバツの悪そうに、ああ、うん、と答えるのだ
いつからこうなったのだろう
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